3年間続けてきた「フローリングの上に置き畳」という生活に、ついに終止符を打ちました。理由はいくつもありますが、一言で言えば「家の中の清潔感が保てない」というストレスに耐えきれなくなったからです。最初は、フローリングの無機質な空間に温かみが出ると思って喜んでいたのですが、現実は想像以上に過酷でした。最大の理由は、目に見えない埃と湿気との戦いです。畳の縁とフローリングの境界には、どんなに気をつけていても細かいゴミや髪の毛が入り込みます。毎日掃除機をかけていても、たまに畳をめくってみると、そこには驚くほどの埃が蓄積していました。フローリングだけならクイックルワイパーで一拭きすれば終わる掃除が、畳があることで「持ち上げる」「掃除機をかける」「床を拭く」「畳を戻す」という何倍もの工程に膨れ上がり、次第にその作業が苦痛になっていきました。また、一番の天敵は「におい」でした。当初はイ草の良い香りだったものが、生活の湿気や調理の油分を含んでいくうちに、なんとも言えない古臭い、埃っぽい臭いに変わっていったのです。畳干しをしようにも、都会のマンションでは干す場所も限られており、消臭スプレーで誤魔化す日々。しかし、本当の恐怖は畳を撤去した日に判明しました。畳を置いていた場所のフローリングだけが、周囲と比べて明らかに色が濃くなっており、さらにワックスが不自然に曇って、どれだけ磨いても元のような光沢が戻らなかったのです。これは湿気による劣化と、畳の裏面のゴム素材から出た成分が影響したようでした。賃貸であれば、これだけで敷金が吹っ飛ぶようなダメージです。さらに、足元の段差による「小さな事故」も絶えませんでした。夜中にトイレに起きた際、畳の端に足を引っ掛けて転びそうになったことが何度もありました。数センチの段差は、慣れているつもりでも不意に襲ってきます。結局、畳を全て処分し、元のフローリングに戻した時の、あの清々しさと掃除のしやすさは忘れられません。フローリングの上に畳を置くことは、一時の情緒を得る代償として、家の寿命を縮め、住人の家事負担を倍増させる行為だと痛感しました。
フローリングの上に畳を置く生活をやめた最大の理由