トイレリフォームの依頼先を決める際、一社だけで決めてしまうのはリスクがあります。納得のいくリフォームを実現し、失敗を防ぐためには、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が不可欠です。 相見積もりを行う最大のメリットは、「適正価格を知ることができる」点です。同じメーカーの同じ商品であっても、業者によって仕入れ価格や工事費、諸経費の設定が異なるため、見積もり金額には差が出ます。複数社の見積もりを比較することで、おおよその相場を把握し、提示された金額が適正かどうかを判断することができます。極端に高い業者や、逆に安すぎて不安な業者を見極めることも可能になります。 また、「各社の提案力や対応力を比較できる」点も重要です。見積もりを依頼する過程で、担当者の対応の丁寧さ、知識の豊富さ、こちらの要望に対する提案内容などを比較することができます。例えば、ある業者は単純な交換のみの見積もりでも、別の業者は床や壁の内装を含めたより良いプランを提案してくれるかもしれません。見積書の内訳も、詳細に書かれている業者の方が信頼性が高いと言えます。 相見積もりを行う際は、比較条件を揃えることが大切です。希望するトイレのタイプ(例:タンクレストイレ、一体型トイレなど)、内装工事の有無、追加したい機能(例:手洗器の設置、収納増設など)など、同じ条件で各社に見積もりを依頼しましょう。条件がバラバラでは、正しい比較ができません。また、見積もりを依頼する業者数は3社程度が適切です。多すぎると比較が難しくなり、対応にも時間がかかってしまいます。 最終的には、金額だけでなく、提案内容、担当者の信頼性、アフターサービスなどを総合的に判断して、最も自分に合った業者を選びましょう。相見積もりは手間がかかりますが、後悔しないリフォームのためには欠かせないプロセスです。