築二十年を超えた我が家は、いつの間にか壁の色がくすんで見え、部屋全体が重苦しい雰囲気に包まれていました。毎日の掃除では落としきれない細かな汚れや、家具を動かした際に見つかる日焼けの跡を見るたびに、どこか心まで沈んでしまうような気がしていました。そんな中で決意したのが、家全体の壁紙交換でした。当初は白い壁を新しくするだけだと思っていましたが、リフォーム会社の方が持ってきたカタログを開いた瞬間、その種類の多さに驚かされました。単なる白といっても、温かみのあるオフホワイトから、清潔感溢れるスノーホワイト、さらには細かな凹凸で表情が変わる織物調のものまで、数え切れないほどの選択肢がありました。打ち合わせを重ねる中で、リビングの一部だけを落ち着いたグレーにするアクセントクロスの提案を受け、最初は勇気がいりましたが、完成した部屋を見たとき、その判断が正解だったと確信しました。壁紙を新しくしただけで、まるで新築の家に入居したときのような、爽やかで清々しい空気が家中に満ち溢れました。窓から差し込む光が以前よりもずっと明るく感じられ、使い慣れた家具さえも新しく買い替えたかのように輝いて見えました。工事期間中は多少の不自由もありましたが、プロの職人さんが古い壁紙を魔法のように剥がし、新しいクロスをミリ単位で美しく貼り上げていく様子は、見ているだけでも感動的なものでした。特に驚いたのは、壁紙交換と同時にコンセントプレートも新しくしたことで、細部まで徹底的に綺麗になったという満足感です。壁が新しくなると、家族の会話も自然と明るくなり、家で過ごす時間が何よりの楽しみになりました。単なる内装の修繕だと思っていた壁紙交換が、これほどまでに私たちの心境にポジティブな影響を与えるとは想像もしていませんでした。古い我が家が再び輝きを取り戻したあの日から、私たちの新しい暮らしが始まったのだと感じています。もし、住まいの古さに悩んでいる方がいるなら、まずは壁の一面からでも良いので、壁紙を変えてみることを心からお勧めしたいです。
古い我が家が壁紙交換で生まれ変わった日