和室を洋室にリフォームしようと考えた時、床材の選択肢は一つではありません。その代表格が、「クッションフロア」「フローリング」、そして近年人気を高めている「フロアタイル」です。それぞれに異なる特徴や価格帯があり、どれが一番優れているというわけではありません。自分のライフスタイルや予算、そしてどんな空間にしたいかに合わせて、最適なものを選ぶことが重要です。ここでは、その三つの床材を徹底的に比較してみましょう。まず、「クッションフロア」です。最大のメリットは、材料費・施工費ともに安価で、コストを最も抑えられる点。また、クッション性が高く足腰に優しく、耐水性にも優れているため、小さなお子様やペットのいるご家庭に最適です。デザインも豊富ですが、デメリットとしては、重い家具の跡がつきやすく、耐久性は他の二つに劣ります。次に、洋室の床材として最もポピュラーな「フローリング(複合フローリング)」です。本物の木を使っているため、高級感と温かみのある質感が魅力です。耐久性も高く、傷がつきにくいですが、価格は比較的高価になります。また、水に弱く、物を落とした時の音や足音が響きやすいというデメリットもあります。最後に、良いとこ取りとも言えるのが「フロアタイル」です。これは、塩化ビニール製の硬いタイルを一枚ずつ貼っていく床材です。クッションフロア同様、水に強く、デザインも木目調や石目調など非常にリアルなものが豊富です。最大の特徴は、その耐久性の高さ。傷や凹みに非常に強く、土足でも使えるほどの頑丈さを誇ります。ただし、材質が硬いため、クッション性はなく、冬場は足元が冷たく感じられることもあります。価格はクッションフロアとフローリングの中間くらいです。何を優先するかで選択は変わります。コストと柔らかさを重視するなら「クッションフロア」。木の質感を求めるなら「フローリング」。耐久性とメンテナンス性を最優先するなら「フロアタイル」。それぞれの長所と短所を理解し、あなたにとっての「正解」を見つけてください。
畳部屋リフォーム、どれが正解?クッションフロア・フローリング・フロアタイル徹底比較