マンションの冷たいフローリングに嫌気がさし、赤ちゃんのハイハイを優しく支えたいという思いから、リビングの一部にユニット畳を敷くことにしました。最初はイ草の香りに包まれて、まるで旅館に来たような心地よさを感じていましたが、その満足感は半年も経たないうちに後悔へと変わりました。最初に直面した問題は、掃除のしにくさです。フローリングならルンバを走らせるだけで隅々まで綺麗になりますが、畳を置いたことで部屋の中に複雑な段差が生まれ、ロボット掃除機が立ち往生するようになりました。結局、畳の隙間に詰まった細かな埃を掃除機で吸い出し、畳を一枚ずつ持ち上げて下の床を拭くという重労働が週に一度のルーチンに加わりました。しかし、本当の悲劇は夏を越えた頃に訪れました。大掃除のために全ての畳をどけてみたところ、フローリングの表面がうっすらと白く粉を吹いたような状態になっていたのです。慌てて拭き取りましたが、湿気が逃げ場を失っていたせいか、床材のワックスが剥げ、部分的に木材がふやけたように変質していました。ネットで調べると、フローリングの上に直接畳を置くのは、床にビニールを被せて放置するのと同じくらい危険なことだと知り、自分の無知を呪いました。また、インテリアとしての見た目も、時間が経つにつれて劣化していきました。家具の脚が当たっていた場所は深く凹み、元に戻らなくなりました。畳を並べただけの状態では、子供が元気に走り回るたびに畳同士がずれてしまい、その度に位置を直すイライラも募りました。さらに、畳を敷いたことで部屋全体の重心が不自然になり、これまで使っていた北欧風の家具とのバランスが取れず、統一感のない雑多な部屋になってしまったこともショックでした。一番の失敗は、冬場の足元の冷え対策として導入したはずが、畳が湿気を含んで冷たくなり、期待していたほどの断熱効果を感じられなかったことです。結局、フローリングのメンテナンス費用と新しいラグの購入代金を考えると、最初からクッション性の高いカーペットか、通気性の良いウッドカーペットを選んでおけばよかったと痛感しています。手軽に和室の雰囲気を楽しめるという宣伝文句に飛びつきましたが、その裏にある維持管理の難しさと、元の床へのダメージを軽視していたことが、高い授業料を払う結果となりました。
洋室を和室に変えようとして後悔した私の体験記